バタバタ保育士ライフ!

強度行動障害の利用者さんへの対応事例!放課後等デイサービスにて。

アバター画像
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
アバター画像
こばりんです。 30代から未経験で保育園に勤務、その後転職し、発達障害の子向けのデイサービスにパート勤務しています。 学生の頃からの趣味だったライターをしています。 お笑いとワインが大好物! 小学生の息子がいるシングルマザーでもあります。
詳しいプロフィールはこちら

ごきげんよう!こばりんです!

今回は強度行動障害の利用者さんへの対応事例についてお話したいと思います。

この記事はこんな人におすすめ!
  • 強度行動障害について知りたい人
  • 発達支援の仕事をしている人
  • これから発達支援の仕事をする人




まず強度行動障害って何??

発達支援や福祉関連のお仕事をされている方はすでにご存じと思いますが、簡単に説明するとこのような感じです。

強度行動障害とは?
  • 自分の身体を叩く
  • 食べられないものを口に入れる
  • 危険に繋がる行動や自分の健康を崩してしまう行動をする
  • 他人を叩く
  • 物を壊す
  • 大泣きがずっと続くなど

周りの人の暮らしに影響を及ぼす行動が高い頻度で起こるために特別に配慮された支援が必要な状態の事を言います。

この方々の多くは重度の知的障害や自閉症スペクトラムのある人で、障害の特性と環境が合っていない事によって行動の問題が大きくなってしまう事があると言われています。

実際に強度行動障害支援者の研修で使った本はこちらです。

 

かなり分厚いですが、どのようにして理解すればいいかなど参考になる内容がぎっしり詰まっています。

強度行動障害支援者研修についてはまた別の記事で書きたいと思います。

強度行動障害の利用者さんへの対応事例

あくまで私の居る放課後等デイサービスでの対応事例ですが、少しでも参考になれば幸いです。

1日のスケジュールに沿って利用者さんの体調やその日の状態によって無理のない範囲で過ごせるように支援します。

対応事例①利用者Aさんの場合

Aさんは中学3年生の女の子で、排泄や食事などある程度の生活スキルがある利用者さんです。

介助はそこまで必要ありませんが、自分の好きな事がなかったり、退屈な時間が続くと壁を殴ったり叫びだしたりといった行動障害があります。

放課後等デイサービスに来てからの対応事例としては以下のような流れになります。

始まりの会の準備を見守る
始まりの会の参加を見守る
その日の体調や学校からの引継ぎに応じて活動への参加を見守る
自主活動
帰りの会の参加を見守る

レクリエーションやお散歩なども声を掛ければすぐに準備してくれるのですが、Aさんは待つことが嫌いなので声を掛けるタイミングに注意が必要です。

あまり早く声を掛け過ぎてしまうと待ちきれなくなって玄関の窓を殴った事がある位なので、担当の職員だけではなく周りの職員にもこの情報は全体共有されています。

また学校からの引継ぎで不穏な状態が確認された時は特に配慮が必要で、放課後等デイサービスについてからもそのような雰囲気を察知したら、活動への参加はあまり無理にさせない方が良いでしょう。

しかし音楽を聴いたり編み物などの細かい作業が好きで、この場所では彼女の好きな事が出来る時間にしたいというのが保護者の希望する支援内容です。

私もAさんを担当する時はなるべく楽しい時間にしたいと考えて彼女の好きそうなイラストを描いて色を塗ってもらったりと自分なりの支援をする努力をしています!

対応事例②利用者Bさんの場合

Bさんは高校2年生の女の子ですが、 言葉が話せず排泄や食事など、多くの介助が必要な利用者さんです。

自分の意思に反する事が起こると、意思表示として自分の頭や顎を叩いたり寝ている時も居心地が悪い環境だと自分の腰や頭を叩きます。

さらに発作もあるので体調面での配慮も必要で、レクリエーションなども無理のない程度で参加を見守る事が多いです。

放課後等デイサービスに来てからの対応事例としては・・

来たら自分で連絡帳を出せるように支援する
トイレに行く。自分で排泄出来るように見守る
始まりの会への参加を見守る
体調に配慮しながら活動(レクリエーションなど)への参加を見守る
自主活動
帰りの支度、トイレに行く、自分で連絡帳をしまうように支援する
帰りの会への参加を見守る

彼女の場合意思が強く、乗り気じゃない時はガンとして動かず、まるで相撲を取っているような体勢になってしまう事があります。

無理に連れて行こうとすると自分の頭を叩いたり顎を殴ったりしてしまうので、なるべく楽しい気分にしてあげる事が大切です。

そのため、トイレに行く時は以前の記事で書いたような方法が効果を発揮してくれます。

上記の記事の方法にある、歌を歌ったり・・・という方法で結構うまくいく事が多いです。

手洗いも一人ではできないので職員が手伝いながら行います。

後は常によだれが出て居る状態なのでBさんはいつもタオルをマフラーのように身に付けています。

保護者の方が替えのタオルを何枚か用意してくれているので外活動や食事によって汚れてしまったらそれを取り換えてあげます。

まとめると、Bさんは 物を壊したり他の人に手が出る事はありませんが、多くの介助が必要で、自分の意思と反する事や嫌な事があると自傷行為が出るという利用者さんです。

しかしBさんの好きなものやBさんにとって楽しい事に気づけたら自傷行為がなく終わる事もあり、職員と利用者さんの関係性をうまく気づけたらもっと成功体験を重ねる事が出来るかもしれないですね!

まとめ

今回は強度行動障害の利用者さんへの対応事例についてお話させていただきました。

色んな利用者さんがいるように、強度行動障害にも色々あります。

どれが利用者さんにとって正解なのか明確ではないですが、その方にとっての嫌な事を取り除いてあげる事が大切です。

私もまだまだ未熟者なので色々試行錯誤して毎日が勉強ですが、この記事が少しでも参考になればとても嬉しいです!

この記事を書いている人 - WRITER -
アバター画像
こばりんです。 30代から未経験で保育園に勤務、その後転職し、発達障害の子向けのデイサービスにパート勤務しています。 学生の頃からの趣味だったライターをしています。 お笑いとワインが大好物! 小学生の息子がいるシングルマザーでもあります。
詳しいプロフィールはこちら