個別療育って?どんなプログラムがあるの?
ごきげんよう!こばりんです!
今回は個別療育のプログラムについてお話させていただきたいと思います。
- 療育に興味がある人
- 保育士さん
- 福祉関連の仕事をしている人
- 個別だとどんな事をするのか知りたい人
- 個別課題の種類を知りたい人
個別療育とは?
まず 「個別療育って何?」というところからお話したいと思います。
職員と児童のマンツーマンで行う療育の事です。
人との関わり方や集団でのルールを学ぶための基礎トレーニングに取り組みます。
プログラムの内容は利用児童の年齢や障がいによって違います。
それでは実際にどんな事をやっているのか、個別療育のプログラムを見ていきたいと思います。
どんなプログラムがあるの?
これから紹介するのは実際の個別療育のプログラムです。
A君の場合~メモを取る練習
職員が予め用意しておいた 文章を読んで、その要点をまとめてメモを取る、というプログラムです。
始めは簡単な自己紹介や好きな物の話、そこから文章の内容を増やしていくというのを繰り返し行います。
このようなテーマの文章を読んで、話の内容の要点をメモに取ってもらいます。
A君は生活スキルも自立していて、人とコミュニケーションを取る事も問題なくできる児童です。
しかし、 人の話を聴いて要点を理解したり、内容を要約することを苦手としています。
始めたばかりの頃は言われた事をそのまま全部書こうとして途中で挫折してしまったり、聞き逃したりすることもありました。
繰り返し行う事で要点がどこなのか理解して上手にメモを取る事が出来るようになっていくことを目標としたプログラムです。
Bさん~タイピング
職員が決めた内容のメール文を作成し、実際にその児童の保護者宛てに送ってもらいます。
内容は好きな物や好きなキャラクターの特徴についてでした。
こんにちは。
私の好きなキャラクターはアニメ「ポケットモンスター」のピカチュウです。
ピカチュウのしっぽの形と丸い目が好きです。
技も電気ショックやスパークがとてもかっこいいです。
このような文章をパソコンで打ってもらい、保護者の方にメールで送信します。
Bさんは生活スキルは自立しているものの、 人とコミュニケーションを取る事があまりありません。
しかし好きなものの話や好きなキャラクターについては職員によく話してくれるので、それについてタイピングしてもらう事になりました。
好きなものの話題をコミュニケーションの入り口として、人と関わる事が増えていくためのプログラムです。
C君~紐を結ぶ練習
色んな紐を結んで指先の訓練をします。
- リボンのちょうちょ結び
- 短パンを履いてその紐を結ぶ
- エプロンを着て後ろの紐を結ぶ
- 靴に紐を通して結ぶ
まずは簡単なものからだんだんと手数を増やしていきます。
C君は生活スキルの自立はもちろん、将棋やチェスといった頭を使った遊びも一通り得意としていますが、 指先を使った細かい作業が苦手です。
そのため、紐結びなど指先を使う訓練を取り入れる事になりました。
Dさん~着替え
普段の私服から学校の制服に着替えるというプログラムです。
職員も一緒に個室に入りますが、 あくまで見守り程度で介助は必要な時だけです。
例えば 「ブラウスをスカートの中にしまう」とか 「襟を直す」などですね。
Dさんは着替えやトイレに関しておおまかに自立していますが、ボトムを履く時やボタンを締める時など 細かい部分で介助が必要な児童でした。
小学校を卒業して中学生になる際に自分で着替える練習という事でこのプログラムになりました。
E君~話す練習
5W1H(いつ、どこで、誰と、何を、なぜ、どのように)を意識して話す練習です。
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E君は 思いついた事を衝動的に何でも話してしまったり、話がかみ合わず自分の思いを相手にうまく伝えられない事が多いです。
自分の伝えたい事を理解して相手とコミュニケーションをうまく取れるようになるためにまずは5W1Hを意識して話す練習をする事になりました。
まとめ
今回は個別療育のプログラムについてお話させていただきました。
利用児童によって課題はそれぞれです。
小さな成長を積み重ねて出来る事を増やしていけたら良いですよね!
ここまで読んで下さってありがとうございました。
このページが少しでも参考になれば嬉しいです。